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変わり者看護師による看護師のためのブログ。看護に関係のないことも多々書いてます(о´∀`о)

安楽死は尊重すべきか否か

大学生の時の講義で

安楽死を認めてもいいと思うか

という議題で、認めてもいいと思う、思わないに分かれてディスカッションをしました。

 

 

事前に課題として出され、意見をレポート用紙にまとめてくることになっていたんですが…

 

 

かなり悩みました。

 

 

 

なぜなら私の中に、単なる個人的な意見と倫理的な問題をひっくるめた意見、相反する意見が存在したからです。

 

 

 

 

 

結局レポートには倫理的問題を考慮した方の意見を記述しました。

 

 

ディスカッションの際、安楽死を認める方、認めない方に分かれてみると私の意見は少数派でした。

 

 

自分が選択した考えに基づいてディスカッションを行なったのですが、反対意見の人の考えも充分理解できました。

 

 

私個人の意見はむしろそっち側なので。

 

 

でも理解はできるけど、納得はできなかったんですよね。

 

うんうん、私もそう思う。

でも、それは倫理に反するし、世間が許さないでしょ?

っていう感じになっちゃうんですよ。

だから私はそっちの意見を選択しなかったんです。

 

 

自分の個人的な意見をただ主張するだけなら簡単なんだと思います。

 

 

 

でも人の命の問題であり、その命の在り方に対して考慮するのであれば、必ず倫理的、社会的な問題が絡んでくるんです。

 

 

だから難しい問題なんですね。

 

 

 

安楽死は自殺を助長する?

仮に安楽死を尊重することが可能な世の中になったとします。

 

 

 

病気になり、痛い、苦しい、死なせてほしいと頼まれたら、すぐ安楽死に踏み切れるということです。

 

 

 

でも、この患者さんが本当に痛みがあるのか、苦しんでいるのか、死について真剣に考えたのかは本人にしかわからないんですね。

 

 

 

極端なことを言えば

病気になったし治療も辛いし生きる希望を失った。だから安楽死で楽に死なせてもらおう。

と思って安楽死を選択しているかもしれないのです。

 

 

もしかしたら対して痛みが強くない、耐えられない苦しみではないかもしれないのに。

 

 

 

あくまで例えばですが(*_*)

 

 

 

このような意見がすんなり通るようになると、極端なことを言うと自殺志願者の手伝いをすることになってしまいかねません。

 

 

 

 

動物病院は安楽死が可能

動物病院では安楽死が可能だそうですね。

 

中には飼い主は自分勝手な理由で安楽死させようとすることがあるそうですが…

 

 

主な理由はペットが病気に苦しんでいる姿が辛くて楽にしてやってほしいと思い安楽死を選択するのでしょう。

 

 

ただペットは死にたいと思っていないのですよ。

 

そう思うのは人間だけなんです。

 

 

 

 

 

そんな人間は安楽死が許されていない…

皮肉な話ですね。

 

 

 

安楽死は永遠の課題

もし自分の家族が病気で苦しみ、いろいろなチューブにつながれて延命させられていたら、早く楽になってほしいと思ってしまうでしょう。

そんな時に安楽死が選択できれば…とも思います。

 

 

生きながらえるだけの人生ではなく、自分の意思で死を選択することができる人生でありたい。

 

 

 

 

尊厳死ということです。

 

 

 

 

 

 

 

日本では安楽死は認められていませんが、いずれこのような問題に直面する機会が増えてくるでしょう。

高齢化社会だし。

 

 

 

 

永遠の課題ですね。そのうち安楽死に対して、もっと具体的な法律ができるのではないかと期待してます(*'▽'*)

 

 

※ここでの安楽死は積極的安楽死のことを指しています。