日本は医療者を軽んじている
看護業界がブラックだというブログを書いてすぐにこの記事を書くのもなと思ったんですが、ツイッターで介護職の男性が介護職の給料では家族を養えず、製造業への転職を考えているという内容のツイートを見かけたのでついついブログを書きたくなりました。
介護職は看護職ほど患者さんの命に直結するようなケアは行わないため看護職より責任は低いと思います。
しかし私は介護職の方がある意味大変だと思ってます。彼らを決して軽んじることはできません。
オムツ交換、食事介助、入浴介助、寝具の交換などなど介護職者の仕事内容はたくさんありますが、これらは本当に大変です。
かなりの体力が必要です。女性は妊娠する可能性があるので、妊婦がこの仕事をすると想定するとあり得ません。
でも妊娠中でも介護職に就いている女性はこの仕事をしてるのですよ。
それなのに給料は大学生の初任給以下。誰がそんな仕事を好んでするんですか?
男性だったら家族を養えるわけがない。夜勤をしていてもたかが知れている額しか給料はもらえないでしょうね。
それよりも体調崩して若くして働けなくなる可能性が高いです。
看護師も同じ。命に関わる処置、点滴の投与などを行なっていても、夜勤手当は出ても、命を扱っている責任の重さに対する手当はありません。
療養病院でのんびり仕事してても、救急対応の病院で命を左右するような責任の重い仕事をしていても、給料は変わらないんですよ。
給料の差として現れてくるのは夜勤手当とボーナス、その他諸々の手当(資格手当とか交通費とか)くらいです。
看護大学などの養成施設は増えているのに看護師の人材不足が解決しないのは当たり前ですよね。
人材不足だから患者さんの看護が丁寧にできない。
ミスが増える、下手したら事故につながる。
患者さんからクレームがくる、下手したら患者さんへの実害が出るほどの事故が起こることも。
結果として看護師が辞めていく…
こんなに原因がはっきりしているのだから、給料を大幅にあげる、何かしらの手当を増やすなどの対策を取って人材を確保してほしい。
これらは国が援助してほしいと思います。
財政不足なんでしょうけど、ケチることが許されない分野で財政不足だからは通用しないでしょ。
他に解決すべき問題が山積みなのはわかってます。
私の意見に異論を唱えたい人もいるでしょう。
けど他にも問題が!と言っているうちは何にも解決しないでしょうね。
何か1つでも問題を解決しようと動き出さないと、あれもこれもじゃどっちつかずになるだけ。
そのうちにどんどん医療者は減っていきますよ確実に。若者が減ってるのだから 。高齢者が増えているのだから。
そうなった時にどのように対策していくのでしょうね。
私が子どもを助産師にしたいなと思うのは、看護師は何でも屋みたいな存在ですが、助産師なら分娩の介助や授乳の支援などに専念できるから。
看護師は助産師が足りなければその仕事を手伝わされ、介護士が足りなければ介護士の仕事を手伝わされる、そんな立場で仕事をしなければなりません。
よく言えばオールラウンダーなんですけどね。助産師や保健師など、看護師の資格を有しながら、さらに専門分野の資格を持っている方が仕事はしやすいかと。給料も高くなるしね。
娘には看護師ではなく助産師になってほしいとはそういうことです。
ただ、看護資格がないと助産師にはなれないので資格取得に向けての勉強、実習は頑張ってねw娘よww
看護師でいることに今はデメリットしか感じてないです。
余談ですが、私の復帰の話を主人に話したら、部長と俺が話してくると言って激怒してました。
さすがに止めましたけどww
ありがとう。心配かけてごめんね。主人に申し訳ないです。