腐っても医者は医者
ネットの記事で「小林麻央さんの命を奪った代替医療の恐ろしさとは」と見出しの書かれた記事を見つけました。
私は代替医療には全く詳しくないし、そもそも代替医療ってどんな医療のことをいうのか知りませんでした。
■代替医療
現代の科学では効果が検証できていない治療法の総称
ネットの記事から抜粋させていただきました。
治療での最優先事項
患者さんの治療を行う上で、優先すべきことがあります。
それは生命の安全です。
医者が患者さんに提示する治療法は、まず生命の維持ができることを優先的に考えた治療法になります。
そのために必要であれば切除すべきものを切除(手術)したり、抗がん剤を使用(化学療法)したりします。
それを考えると、麻央さんは代替医療を選択した時点で、生命の安全を優先していないということになります。
譲れない想い
ニュースで麻央さんが、乳がんの治療により第3子を産めなくなる可能性や、乳房を切除することを受け入れられず、代替医療を選択したということを知りました。
きっと麻央さん本人は生命の維持は当たり前で、それに加えてボディイメージの維持や、今後の生活の維持などいろいろなことを考えたのではないかなと思います。
生きたいと思うのは当たり前のことですもんね。
生きることは前提で、その後の生活も自分の望む人生を送りたいという想いが彼女を代替医療へと導いたのでしょう。
生きたいと思うなら
私が大学病院にいた頃、手術を嫌がり放射線治療を受けたいと医者に申し出た患者さんがいました。
ちなみに医者からは手術をすることを勧められていました。
手術を選択すれば完治の可能性が高かったのでしょう。
しかし患者さんは手術を拒み、放射線治療を行うことになりました。
結果的には退院できずに亡くなりました。放射線治療中に病気が進行し、放射線治療では病気を治しきれなかったのです。
自分の望むように生きて、そして死にたい。
そう思うのであればそうするのもありだと思います。
しかしどんなになってでも生きたいと思うのであれば、医者の提示する治療法を選択するのがベストです。
どんなに気の合わない医者であっても、嫌な医者だったとしても、医者は医者。腐っても医者なのです。腐っても。
(2回も言ってごめんなさいww)
自分にとっての優先事項とは
私は患者さんが嫌がる治療を無理に受けてほしいとは思いません。
そんな時間があるなら、人生を楽しく生きてほしいと思うし、やりたいことをやってほしい。
治療を受けるということは、生命の維持を図ることであり、必ずしも自分が望むような人生を送ることができるということにはつながりません。
治療の副作用により体力の低下、体調不良、食欲不振、ボディイメージの変化(見た目の変化)などが起こり、旅行に行ったり美味しいものを食べたりすることができなくなるかもしれません。
治療が全てプラスに働くわけではないんです。残念ながら。
医者に治療法を提示された時、自分は何を優先させるのかをまず考えること。これが大切です。
北斗晶さんも乳房を残したいと思っていたそうですが、担当医に「5年先を生きることを考えましょう」と言われて自体の深刻さを知ったそうです。
そこで彼女は生きたい!と思ったのですね。生きることを優先し、乳房の摘出、抗がん剤治療を受けて、今は元気でおられます。
彼女がテレビに復帰した時は自分のことのように嬉しかったのを覚えてます(´∀`)
彼女の存在は同じ病気を患っている人への励ましになると思います。
タイトルは医者のことを書いてますが、要は患者さんには後悔のない選択をしてほしいということです。
医者のことはどうでもいいです(*'▽'*)