看護師RiNの看護師さんを応援ブログ☆

変わり者看護師による看護師のためのブログ。看護に関係のないことも多々書いてます(о´∀`о)

アデノウイルスに感染しました

子どもがアデノウイルスに感染して高熱を出しました。

 

覚悟はしてたけど…

月に2日は仕事休んでるなぁ…

 

結構キツイです。。。

やったぁ!休めるぜ‼︎とかじゃないですもんね…

また職場に迷惑かけるのか…なんですよね。仕方ないんだけど。

 

職場の同僚ママさんは遠慮なく休み取ってたみたいだけど…部署が違うので詳しくは知りませんが。

 

なかなか休み取りづらい…明日からは病児保育に預けることにしました。

はぁ…病児保育もタダじゃないからねぇ。

 

1回利用で2500円くらいかかるのは結構イタい。4回利用したら1万円ですよ1万円。

 

(T ^ T)シクシク

 

病児保育に預けるために働いてるわけじゃないのに…

 

すごく助かるんですけどね。病児保育。私1人じゃ対応できないし、うちの主人は出張ばかりで手を借りることは難しい。

 

病児保育がなかったら有休なんてあっという間になくなって欠勤ばっかりになっちゃいます…

 

親としてはできるだけ自分が面倒みたいという思いはありますが、看護師という仕事上、いきなり有休とりまーす!は通用しません。

 

こういう状況に直面すると、子どもが小さいうちにすぐに復帰したことが本当に良かったのかなと迷ってしまいます。

 

ずっと家にいて子どもの面倒見るのは正直つらいし、働きに出ることで自分のストレス発散になってるのは確か。

 

ただ、仕事をしてると違うストレスを感じるし、子どものことでお休みいただくときにすごく気を使うし…

 

子どものことでお休みいただくのなんて仕方ないことなのに、なんでこんなに気を使わんなん⁈って思ってしまう。

 

世の中のワーキングママさんはこういう気持ちをどう折り合いつけてるのでしょうか。

 

いっそ仕事を辞めようかとも考えたし、職場変えてパートで週3回くらいのペースで無理なく働くのもいいなぁとも考えました。今もそう考えてます。

 

育休復帰後に正社員で働かせてもらえるなんてありがたいことなんだけど、今は子どものことを優先したいな〜

 

看護師の資格があるあればいつでも正社員で働けると思うし…というかそこが看護師の強みなのですが…

※むしろパートより正社員を募集している職場が多い

 

子どものために働きたい。

子どものために時間を使いたい。

 

自分のことより大事な存在ができてしまうといろいろ大変ですね…。

 

 

看護師であり続ける

看護師となりはや10年。

最初はつらくてしんどくて、モチベーションも低くて何のためにこの仕事をしているのかわからない状態でした。

 

今でも今後の目標とかやりたいこととか、この先のことを考えると悩みます。

 

でもそうこうしているうちに看護師をして10年になりました。

 

ツイッターをしてて、私のフォロワーさんたちはほとんどが看護師さんなのですが、若手の看護師はみんなツイッターで辞めたい、つらい、毎日泣いてる…というようなツイートをしていて、それを見るたびに若手の時の自分を思い出します。

 

みんなの気持ちすっごくわかる‼︎涙

 

私もいつ辞めてもおかしくない状況だったし、そもそものモチベーションが低かったのもあって、いつ辞めてもいいと思ってましたしね実際。

※ちなみに私は看護師ではなく薬剤師志望でした

 

ただ、今は辞めずに続けて良かったなと心底思います。

 

看護師の仕事はつらいこと、しんどいことが多いですが、それはどんな仕事をしていてもきっと同じでしょう。看護師は狭い世界でしか仕事をしてないから、看護師以外の仕事に憧れがちなのかも。

 

普通だったら、飲食店で働いたり、事務したり、レジ打ちしたり…いろんな仕事が選択肢として出てくるんでしょうが、看護師は病院、クリニック、施設、保育園などなど、働ける場所こそいろいろとあるけど、業務内容はおおむね同じ。

 

病棟か外来か施設かでやることの違いはあれど、採血したり、バイタルサイン測定したり、患者さんの身の回りの世話をしたり。

 

ある意味ワンパターンなんですよね。この仕事。だから続けていれば、経験さえあれば嫌でも慣れてくるしできるようになる。技術は身についていきます。

 

つらいのは常に勉強しないとついていけないことですかね。

 

医療の進歩に追いつけないんです。ただでさえ勉強しながら患者さんの看護をしてるのに、どんどん医療が進歩して、新しい治療法や新しい薬が出てきて、その名前や効果、副作用などを学ぶ必要がある…。

 

面白さもあるけど、毎日の仕事でいっぱいいっぱいなのに、そのうえ勉強までとなるとしんどいですね。

 

クリニックとか施設だとそういう負担は少ないのかなと思いますが。

 

そういう意味では経験さえ積んでいればクリニックや施設で働くことができますね。

 

看護師って誰でも勉強すればなれるけど、続けていくのが難しい職業だと私は思ってます。

ただ続けることさえできれば働く場所はどこにでもあるし、家庭があってあまり負担を背負いたくなければ負担の少ない職場を選択することもできる仕事なんじゃないかな。

 

看護師を続けて、ようやく続けてて良かったなぁと思うことができました。

 

若い頃は全くそんなこと思えなかったし、辞めたいとしか考えてなかったけど。

 

今は違う業界にも興味があって化粧品検定の資格の勉強をしてますが、きっと起業しても、バイトとかパートで看護師は続けるだろうなと思います。

本当は辞めようかとも思いましたが…

 

仕事復帰して、大変だけど毎日楽しいし充実してて…看護師として働けることが嬉しいなと思ってる自分がいて…

 

今は化粧品検定の勉強と並行して看護の勉強もしててそれがまた楽しい。

 

子どもはもう1人欲しいししばらくは家庭優先にはなるけど、この先も看護師をつづけたいなと思います。

日本は医療者を軽んじている

看護業界がブラックだというブログを書いてすぐにこの記事を書くのもなと思ったんですが、ツイッターで介護職の男性が介護職の給料では家族を養えず、製造業への転職を考えているという内容のツイートを見かけたのでついついブログを書きたくなりました。

 

介護職は看護職ほど患者さんの命に直結するようなケアは行わないため看護職より責任は低いと思います。

 

しかし私は介護職の方がある意味大変だと思ってます。彼らを決して軽んじることはできません。

 

オムツ交換、食事介助、入浴介助、寝具の交換などなど介護職者の仕事内容はたくさんありますが、これらは本当に大変です。

 

かなりの体力が必要です。女性は妊娠する可能性があるので、妊婦がこの仕事をすると想定するとあり得ません。

 

でも妊娠中でも介護職に就いている女性はこの仕事をしてるのですよ。

 

それなのに給料は大学生の初任給以下。誰がそんな仕事を好んでするんですか?

 

男性だったら家族を養えるわけがない。夜勤をしていてもたかが知れている額しか給料はもらえないでしょうね。

 

それよりも体調崩して若くして働けなくなる可能性が高いです。

 

看護師も同じ。命に関わる処置、点滴の投与などを行なっていても、夜勤手当は出ても、命を扱っている責任の重さに対する手当はありません。

 

療養病院でのんびり仕事してても、救急対応の病院で命を左右するような責任の重い仕事をしていても、給料は変わらないんですよ。

 

給料の差として現れてくるのは夜勤手当とボーナス、その他諸々の手当(資格手当とか交通費とか)くらいです。

 

 看護大学などの養成施設は増えているのに看護師の人材不足が解決しないのは当たり前ですよね。

 

人材不足だから患者さんの看護が丁寧にできない。

ミスが増える、下手したら事故につながる。

患者さんからクレームがくる、下手したら患者さんへの実害が出るほどの事故が起こることも。

結果として看護師が辞めていく…

 

こんなに原因がはっきりしているのだから、給料を大幅にあげる、何かしらの手当を増やすなどの対策を取って人材を確保してほしい。

 

これらは国が援助してほしいと思います。

 

財政不足なんでしょうけど、ケチることが許されない分野で財政不足だからは通用しないでしょ。

 

他に解決すべき問題が山積みなのはわかってます。

 

私の意見に異論を唱えたい人もいるでしょう。

 

けど他にも問題が!と言っているうちは何にも解決しないでしょうね。

 

何か1つでも問題を解決しようと動き出さないと、あれもこれもじゃどっちつかずになるだけ。

 

そのうちにどんどん医療者は減っていきますよ確実に。若者が減ってるのだから 。高齢者が増えているのだから。

 

そうなった時にどのように対策していくのでしょうね。

 

私が子どもを助産師にしたいなと思うのは、看護師は何でも屋みたいな存在ですが、助産師なら分娩の介助や授乳の支援などに専念できるから。

 

看護師は助産師が足りなければその仕事を手伝わされ、介護士が足りなければ介護士の仕事を手伝わされる、そんな立場で仕事をしなければなりません。

 

よく言えばオールラウンダーなんですけどね。助産師や保健師など、看護師の資格を有しながら、さらに専門分野の資格を持っている方が仕事はしやすいかと。給料も高くなるしね。

 

娘には看護師ではなく助産師になってほしいとはそういうことです。

ただ、看護資格がないと助産師にはなれないので資格取得に向けての勉強、実習は頑張ってねw娘よww

 

看護師でいることに今はデメリットしか感じてないです。

 

余談ですが、私の復帰の話を主人に話したら、部長と俺が話してくると言って激怒してました。

 

さすがに止めましたけどww

ありがとう。心配かけてごめんね。主人に申し訳ないです。 

 

看護業界はブラック企業

お久しぶりのブログです。

 

いろいろここに書きたいことがありましたが、精神的に不安定になっておりなかなかブログを書けませんでした。

 

先週、看護部長と育児休暇からの復帰について話し合ってきました。

 

もともと復帰はするつもりで育児休暇を取っていたので復帰自体は迷いはなかったです。

 

ただ、夜勤はできないし日・祝休みがほしい。

育児休暇復帰後は育児短時間になるしそれならなんとか働けるかなと考えていました。

 

うちは主人の親が九州におり、自分の親は私のアパートから高速使って1時間くらいのところに住んでいます。

 

実家の親は認知症の祖父母の世話をしておりサポートは頼めません。

 

育児は私と主人で。主に私が保育園の送り迎え、呼び出しの対応になります。

 

それは仕方ない。他のご家庭もみんなママが育児短時間勤務になる代わりにそうしてる。

 

それについては不満はないし、夜勤がしばらくできないことを踏まえると、外来でも勤務になるかなと思って話し合いに臨みました。

 

しかし部長からは

病棟で働いてほしいの。

日勤だけでいいから。

 

 ∑(゚Д゚)⁈

 

 

病棟って一番忙しいし、時間通りに帰られないんだよね…

育児短時間勤務だしなんとかなるかな…

 

というわけで病棟に復帰することになりました。

 

保育園に子どもを入園させるために総務の人に勤務証明書を書いてもらいに部長と総務へ。

 

その時に

この子フルタイムで病棟復帰になったから。

 

∑(゚Д゚)⁈

 

な…に…?

 

どおいうことデスカ⁇

 

唖然とするという状況ってまさにこういうことなんですね。

 

驚きすぎて何も言葉が出なかった…。

 

うちに帰って、やっと冷静に考えることができて、考えれば考えるほど不安がこみ上げてきて、部長に電話で育児短時間勤務にしてほしいことを伝えました。

 

主人にも相談して、フルタイムでの復帰は難しいし話し合いがうまくいかなければ復帰は諦めるということになり、後日そのことを部長に相談しに行きました。

 

もう11月は勤務表できている。

あなたが外来を希望することで外来の子育て中の方に迷惑がかかる。

辞めるとなると病棟の人が迷惑。

 

などなど言われました。

 

それなら育児短時間勤務を延長してほしい、1年では足りないと伝えるも言い返されて話まとまらず。

※うちの病院では3歳になるまで育児短時間勤務が可能です就業規則上は。それなのに部長からは1年でと言われました。

 

長く働くためにこうしてほしいと伝えてるのに、長く働くのは当たり前とのこと。

 

こりゃ時期を見て辞めざる終えませんね。働いても辞めても迷惑なようなので笑

 

今は勤務表に名前を入れられたとのことなので今年は働きますけど、来年以降は辞めるための計画を練らなければいけないですね本当に。

 

子どもを犠牲にすることになるのは目に見えてます。

 

話し合いが終わり、病棟へ。師長さんに話し合いの内容を伝えてるうちに思わず涙が。

 

師長さんとは関係良好で私はとても信頼してるので、思いっきり働けるのなら師長さんと一緒に働きたい。

 

でも子どもは大事。師長さんはそこをすごく配慮してくれて、自分からも部長に訴えると言ってくれました。

 

本当に素敵な人。迷惑かけてごめんなさい。還元したくてもなかなかできなくて申し訳ない。

 

復帰したら頑張ろうめいっぱい働いて少しでもみんなの力になろう。

 

そして辞めよう…おそらく一年後には辞めざるをえないでしょう。

 

病棟での人間関係には救われてきたので、辞めざるをえない状況なのが悔しい。

 

まあ起業したいと思ってたし、辞める気持ちも片隅にはあったけど。こんな形は望んでなかったな。

 

2人目妊娠しておめでたい中で辞めるとか、自分が納得した形でやめようと思ってたので、辞めさせられる状況になるとは…。

 

これで辞めたら自己都合退社ですしね。

会社側との契約がうまくいかないまま働かされて辞めるのにね。

 

うちの病院はまだヌルい方だと思います。もっとブラックなところはいくらでもあります。看護業界はどこもこんな感じです。

 

看護師も人間ですよ?女性社会だしこういうことは想定内のはず。

使い捨てられるなんておかしいでしょ?

夜勤してなきゃOLさんより給料低いし。

 

人材不足になって当たり前ですね。

腐っても医者は医者

ネットの記事で「小林麻央さんの命を奪った代替医療の恐ろしさとは」と見出しの書かれた記事を見つけました。

 

 

私は代替医療には全く詳しくないし、そもそも代替医療ってどんな医療のことをいうのか知りませんでした。

 

 

代替医療

現代の科学では効果が検証できていない治療法の総称

 

 

ネットの記事から抜粋させていただきました。

 

 

治療での最優先事項

患者さんの治療を行う上で、優先すべきことがあります。

 

 

それは生命の安全です

 

 

 医者が患者さんに提示する治療法は、まず生命の維持ができることを優先的に考えた治療法になります。

 

そのために必要であれば切除すべきものを切除(手術)したり、抗がん剤を使用(化学療法)したりします。

 

 

それを考えると、麻央さんは代替医療を選択した時点で、生命の安全を優先していないということになります。

 

譲れない想い

ニュースで麻央さんが、乳がんの治療により第3子を産めなくなる可能性や、乳房を切除することを受け入れられず、代替医療を選択したということを知りました。

 

きっと麻央さん本人は生命の維持は当たり前で、それに加えてボディイメージの維持や、今後の生活の維持などいろいろなことを考えたのではないかなと思います。

 

 

生きたいと思うのは当たり前のことですもんね。

 

 

生きることは前提で、その後の生活も自分の望む人生を送りたいという想いが彼女を代替医療へと導いたのでしょう。

 

生きたいと思うなら

私が大学病院にいた頃、手術を嫌がり放射線治療を受けたいと医者に申し出た患者さんがいました。

 

ちなみに医者からは手術をすることを勧められていました。

手術を選択すれば完治の可能性が高かったのでしょう。

 

しかし患者さんは手術を拒み、放射線治療を行うことになりました。

 

 

結果的には退院できずに亡くなりました。放射線治療中に病気が進行し、放射線治療では病気を治しきれなかったのです。

 

 

自分の望むように生きて、そして死にたい。

 

 

そう思うのであればそうするのもありだと思います。

 

 

しかしどんなになってでも生きたいと思うのであれば、医者の提示する治療法を選択するのがベストです。

 

 

どんなに気の合わない医者であっても、嫌な医者だったとしても、医者は医者。腐っても医者なのです。腐っても。

(2回も言ってごめんなさいww)

 

 自分にとっての優先事項とは

私は患者さんが嫌がる治療を無理に受けてほしいとは思いません。

そんな時間があるなら、人生を楽しく生きてほしいと思うし、やりたいことをやってほしい。

 

 

治療を受けるということは、生命の維持を図ることであり、必ずしも自分が望むような人生を送ることができるということにはつながりません。

 

 

治療の副作用により体力の低下、体調不良、食欲不振、ボディイメージの変化(見た目の変化)などが起こり、旅行に行ったり美味しいものを食べたりすることができなくなるかもしれません。

 

治療が全てプラスに働くわけではないんです。残念ながら。

 

 

医者に治療法を提示された時、自分は何を優先させるのかをまず考えること。これが大切です。

 

 

北斗晶さんも乳房を残したいと思っていたそうですが、担当医に「5年先を生きることを考えましょう」と言われて自体の深刻さを知ったそうです。

 

そこで彼女は生きたい!と思ったのですね。生きることを優先し、乳房の摘出、抗がん剤治療を受けて、今は元気でおられます。

 

彼女がテレビに復帰した時は自分のことのように嬉しかったのを覚えてます(´∀`)

 

彼女の存在は同じ病気を患っている人への励ましになると思います。

 

 

タイトルは医者のことを書いてますが、要は患者さんには後悔のない選択をしてほしいということです。

 

医者のことはどうでもいいです(*'▽'*)

「食べる」ということは「生きる」ということ

食べるということは実はとてもすごいことなのです。

 

  

食べるということは本能の1つです。

 

人と食事をすることで、他者とのコミュニケーションツールにもなります。

 

美味しいものを食べると幸せに感じることができます。

 

相手に食事を作ることで、相手を幸せにすることもできます。

 

 

これだけでも「食べる」ということがいかに偉大なことかを感じますね。

 

食べられない苦しみは想像を絶する

治療を始める前に、患者さんに対して治療中に起こりうる副作用についてあらかじめ説明を行なっています。

 

 

しかし説明用紙を用いて、口が酸っぱくなるほど説明を繰り返しても、副作用の本当の辛さというのはなかなか伝わりにくいんですね。

 

 

私は毎回そこでつまずいてました。

 

 

新規の入院の患者さんが決して「こんなはずじゃなかったのに」と思うことがないように、できるだけ伝わるように説明を繰り返す…

 

説明のしすぎで口の中が酸っぱかったです。

 

それでも副作用が出てきた後、あまりの辛さに精神的ダメージを受ける患者さんはいます。

 

 

私が見てきた中で特にしんどい副作用は「食べられないこと」です。

  

吐き気、嘔吐、口内炎味覚障害など…

 

なかでも口内炎味覚障害は説明をしてもその辛さが伝わりにくい副作用の代表格だと私は思ってます。

 

 

食べたいという欲求があるのに、口の中が痛くて食べられない。

 

 

食べても味がしない、それどころか粘土や土を食べているような感じがする。

 

 

 

患者さんはよくそう言っていました。

 

 

 

それってとっても辛いですよね⁇

 

 

 

お腹すくのに食べられないって辛い!

粘土や土なんて美味しいはずがない!

 

食べられることは当たり前ではない

私は妊娠時のつわりが酷く、5ヶ月ほどまともに食事ができませんでした。

食べてもほぼ吐いてましたね…

 

化学療法で苦しんでいる患者さんは大変だなぁ…と思いながら吐き気と戦ってました。

 

 

食べるのが大好きな私が何も食べない、食べられない。

 

 

想像以上に食べられないって辛かったです。毎日泣いてました。辛すぎて。

 

 

誰が悪いわけではないのに、女ばっかりつらい目に!とかなんで男はラクしてるの!とか、辛さのあまり理不尽なことを考えてました。

 

 

主人は私が苦しんでる姿を見てだいぶ落ち込んでましたね。

 

入院しなくていいの?って聞かれました。

 

そこまでではないです(*_*)

ひどい人はもっとひどいから。

 

 

 

それにしても

 

食べられるって当たり前のことじゃないんだな

 

 

食べられる幸せ

産んだ瞬間、お腹空いたのを今でも思い出します。

 

胃を圧迫していたものが外に出たら、驚くくらいお腹空いて…産後の食欲すごいです。

 

生きてるっていう実感が湧きます。

 

食べられなかった時は生きた心地しませんでしたから。

 

 

 

妊娠、出産を経験して、化学療法を頑張っている患者さんに、「少しでもいいから食べて」と簡単に言うべきではないなと感じました。

 

 

いい学びになりました(´∀`)

「知らない」ということは「罪」である

私が新人看護師のころ付き合っていた彼氏に「行きたいとことか、食べたいものとか意見出してよ」と言われたことがあります。

 

私は彼氏と一緒ならどこに行くのも楽しいと思っていたのですが、彼は毎回デートスポットをリサーチするのが苦痛になっていたようです。

 


疲れたのでしょうね…。
結果、彼とは別れることに…。

 

 

ショックで親友に泣きながら状況報告。

 

私はデートスポットや美味しいお店とかに疎く、どこにいけば楽しめるのかなんてまるで知らなかっただけなのに…。

 

 

 

親友は慰めながら私にこう言いました。

 

 

 

「知らないことは罪なんだよ」

 

 

 

あぁ…そうか。

私は彼に罪を犯していたんだ。

 

 

まずは興味を持つこと

私は無関心な人間です。

自分でも気づいていました。

 

 

ただ今までそのことで損をしたことはありません。

 

 

…と思っていました。

 

 

 

でも彼との別れを機に、街の情報誌で新しくできたオシャレなカフェや雑貨屋がないかリサーチしたり、友達を誘って行ってみたり…

 

 

そうするうちにだんだんといろいろなことに興味が出てきて、知らないことをたくさん知ることができて楽しくなりました。

 

 

世の中ってこんなに知らないことがたくさんあるんだなぁ…としみじみ思いました。

 

 

看護とは患者に関心を持つこと

以前ブログに私は最初からなりたいと思って看護師になったわけではないと書きました。

 

その理由の1つが、無関心だったからなのです。

 

 

看護は相手に関心を持つことから始まります。

 

 

 

この患者さんはどのような人なのか。

何が好きで、何が嫌いなのか。

趣味は。仕事は。家族構成は。

 

 

など患者さんのことについて知ることで、その患者さんの望む看護とは、ということを考えていきます。

 

 

患者さんがどういう人なのかがわかれば、どういうふうに対応すればいいか、どのようにしてニーズに応えていけば患者さんが満足するかが見えてくるものです。

 

 

これが難しいんです。

 

 

ただ患者さんから根掘り葉堀り聞くのではなく、基礎情報(名前、年齢、家族構成、喫煙歴、飲酒歴、家族構成など)だけ入院時に確認して、あとの深い部分は少しずつ日々の入院生活で関わりながら情報収集する…

 

 

 

患者さんの数が多いし、他人のことなのでいちいち覚えられないんですよね。(患者さん申し訳ありません)

 

 

他人に関心を持って接するって、結構技術が必要なんですね。

 

 

知るということは学びとなる

仕事をしていると、実践したことのないことをいきなり実践しないといけないような場面に出くわすことがあります。

 

 

 

こういう時に、教わってないからできないよ、ちゃんと教えてよ、とついつい思いがち。

 

 

 

人から教わらないとできないこともあります。ただ、自分ができなかったことを振り返って、自分で調べて学ぼうとすることが求められるんだと思います。

 

 

新人看護師が、わからないことをなんでも聞いてくることがありますが、私は全てを教えることはありません。

 

 

教科書に書いてあるので。

 

 

 

聞こうとする姿勢は立派です。

私のように無関心では学ぶことができませんから(おかげで苦労しました…)

 

 

でもなんでも聞けばいいというスタンスでは学べません。すぐ忘れます。

 

 

まずは自分で調べる。これが大事。

 

 

知ることで視野が広がりますよ(*'▽'*)